果物輸出にあたっての現状と課題 そして今後の方向性
2016年1月28日(木)福島県果樹経営者研究会において『果物輸出にあたっての現状と課題そして今後の方向性』と題して、株式会社 いし東の国際事業部・平石亘さんより講演会がおこなわれました。
福島の果物、これからどうなる?
果物輸出にあたっての現状と課題として、福島県産果実の収穫量と割合の数字を照らし合せました。実際にそれらの果物(もも/りんご/なし/かき/ぶどう/いちごなど)が『海外ではどのくらいの割合で、実際にはどのような国に輸出されているのか』を考えます。各国それぞれの果物の生産量や環境などを考慮した上で、実際に輸出した場合の船や飛行機における輸送コストの問題・放射性規制・海外からの評価と考え方などについてご指導をいただきました。
果物を保存・加工することの可能性は?
また、今後の方向性としては自身の生産する果物への魅力を見出すことの重要性であったり、アルコールブライン凍結機をつかった加工技術、プロトン凍結機や3Dフリーザーをつかった加工方法(冷凍)、氷温とよばれる貯蔵方法、鮮度保存(果物洗浄)など、保存における内容についても深く考えさせられる内容となりました。その他、輸送の際につかわれる冷蔵輸送(スパーリングシステム)や果物を加工するアイディアなどもたくさんの具体例とともにご説明いただきました。
菱沼農園でも、2015年から保存や加工の技術を本格的に導入し始めたこともあり、現状の問題や課題をリアルタイムで見つめ直すよい機会であったと思います。
つながりを意識する時代がきている!
海外バイヤーさんのご紹介やこれからの福島県民としてのネットワークのつながり方のアイディアも多数いただきました。福島県果樹経営者研究会をはじめ、これからの果実との向き合い方について一層関心と意識を向上させる講習会となりました。