福島野菜の広瀬ちぢみと信夫冬菜ってどんな野菜なの?
菱沼農園でつくるサンふじと伝統野菜によるミックスジュースの開発
菱沼農園から少し離れた広大な農地で静かにゆっくりと生育されている伝統の福島野菜”広瀬ちぢみ”と”信夫冬菜(しのぶふゆな)”。来る2013年の冬、菱沼農園の代名詞でもあるサンふじりんごに、これらの福島野菜をミックスさせたコラボレーションジュースが誕生する予定です。
広瀬ちぢみ菜は濃い緑色をしており、やや丸みのあるしっかりとした葉が特徴です。収穫時期は12月末から2月の期間であり、全長はおよそ20cmほどになります。一方の信夫冬菜は、薄い緑色をしており、縦に伸びてやや柔らかい葉が特徴的です。収穫時期は12月中旬から可能で、広瀬ちぢみ菜と比較するとやや早めに収穫が可能。信夫冬菜の全長はおよそ30㎝となります。これら福島野菜の収穫時期を少し早めにおこない、冬の初めに収穫されるサンふじりんごと収穫の時期を合わせることができれば、菱沼農園オリジナルの夢のコラボレーションジュースが実現するかもしれません。
福島の伝統野菜である信夫冬菜、歴史の深い福島野菜は栄養も効能も抜群
信夫冬菜とは福島の伝統野菜として扱われており、大正時代の末期に福島市渡利地区近辺で栽培されたことがきっかけであるとされております。信夫冬菜という名前の由来は、昭和時代の始めに当時の郡農会が、かつて福島市の大部分を占めていた『信夫郡』にちなんで『信夫菜』として命名したとされております。効能としては、風邪予防、ガン予防、骨粗しょう症予防、動脈硬化予防、貧血予防、美肌維持、更には歯の健康維持の効果があります。みそ汁やスープの具材としてはもちろん、おひたしや炒め物・和え物としてごま油やドレッシングなどを添えた一品料理としても使用できます。広瀬ちぢみ、信夫冬菜には独特な苦味や食感がなく、葉っぱなのに甘く、そしてまろやかさのある野菜です。
菱沼農園はおいしものをよりおいしくするために日々果物と福島野菜の試行錯誤をしております。
広瀬ちぢみ菜
濃緑で光沢に優れていて、きれいに葉が揃うのが特徴です。特に耐寒性・耐暑性・耐病性などに優れており、周年栽培が可能です。また、夏栽培で播種後30日位、秋まきで45~50日で収穫期に達します。葉肉厚く歯ざわり良く、おひたし、炒め物、煮物などに好適です。
収穫は12月末~1月、2月に収穫
全長20cmくらいになる
福島りんごとのミックスジュースとして使用する予定
信夫冬菜(しのぶふゆな)
本種は、中通り北部を中心に栽培が見られるカブナ(B.rapa)の仲間とされ、福島県農業誌によると、福島市渡利地区から岡部地区にかけて秋冬の桑園間作として栽培されてきたものを、昭和初期に当時の郡農会が「信夫菜」として命名したことから生まれました。栽培や用途は小松菜に準じるが、一部春先に茎立ち菜として利用されるケースもあります。草姿、外観は小松菜、葉形はへら形で葉縁に細かい切れ込み、鋸歯が見られ、葉柄は小松菜に比べ細いが、やや厚みがあります。
収穫は12月中旬~
全長30cmになる
福島りんごとのコラボで使用する予定
おひたし、みそ汁にも使用
ターツアイ・半結球白菜(アブラナ科 アブラナ属)
ターサイ(搨菜)は中国語でターツァイと呼ばれ、中国の華中が原産と言われている中国の野菜です。日本での産地は主に静岡県とされており、平成20年年の生産量では全国の半分程であるとされています。次いで茨城県、北海道、千葉県となっており、福島県ではそれふほど生産は有名ではありません。白菜や青梗菜の仲間で、青梗菜と同じ不結球タイプになります。地面を這うように広がるところから「押しつぶされた」といった意味の名前がついたそうです。今では青梗菜などと同じように日本でも栽培されるようになってきました。