青森と福島のりんごは何が違うの?福島りんご人気の理由とは?
青森りんごと福島の違い
りんごといえばやはり青森県が有名ですよね。どうして日本ではこれまで青森県のりんごが有名なのでしょうか?青森や長野がりんごで有名な理由と、ここ近年でファンが増え続けている、今話題の福島りんごを比較してみましょう。
青森県と長野県は収穫量がとにかく多い。
青森県のりんごが有名である理由のひとつに、収穫量が日本一というのがあります。平成28年度のりんごの収穫量を調べると、青森県が1位で447,800t、2位が長野県で142,100t、3位以降が山形県,岩手県,福島県,秋田県…と続きます。
これら3位~6位までのりんご収穫量をすべてあわせても2位の長野県にすら及びません。青森りんごと長野りんごが有名なのは、なんといってもその収穫量が多いことが理由のひとつですね。
青森や長野と比べて福島は場所が暖かい。
福島のりんごは、青森や長野と比較すると暖かい地域だといわれています。もちろんほかにも暖かい地域はたくさんありますが、りんごがおいしく育つ環境を考慮すると、福島市周辺は偶然にもその環境に適しているといわれています。
環境が暖かいとりんごはどうなるの?
ではりんごの育つ環境が暖かくなると、どうなるのでしょうか。ひとつは、りんごの開花する時期も早くなります。開花が早くなると、りんごの果実が完熟する期間がとても長くなり、収穫も12月いっぱいまで可能になります。福島のりんごは、青森や長野のりんごと比べると暖地で育つことでじっくり完熟していることが特徴のひとつとされています。
くだもの名人のりんごの歴史は90年以上。
菱沼農園では、福島という比較的りんごの生産地としては暖かい地域で育てるりんごに目を向けて、90年以上にわたり栽培を続けております。その中で毎年毎年が同じように繰り返しやってきているようにもみえますが、毎年微妙に異なる気温や天候の変化を感じとりながら、日々新しい方法を試行錯誤しながらりんごを丁寧に育てております。
素朴な疑問『どうしてスーパーは年間で売ってるの?』
りんごは冬に収穫するものなのに、近所のスーパーではほとんど年間を通してりんごを目にします。それはなぜでしょうか。それは『CA貯蔵法』という保存方法を導入しているためです。
青森や長野のりんごと福島のりんごの大きな違いは生育する環境や保存方法にも違いがあるわけですね。地域の環境だけでなく、もちろん品種などによってもおいしさは違ってくるので、りんごの育つ背景などをイメージしながらりんごの季節を楽しんでいただければうれしいですね。
CA貯蔵法とは、りんごの長期保存を可能とした保存方法のこと。りんごを仮死状態にして長期保存をする技術です。一般家庭でりんごを保存する場合、日持ちは約数週間ほどだと思います。
CA貯蔵法の場合、りんごの呼吸を抑制することができるので、そのままの鮮度を保ちながら約半年以上も保存しておくことが可能です。収穫時期が短い寒い地方だと、完熟する前にたくさん収穫し、CA貯蔵法を適用させる場合が多いようです。